哈爾浜
哈爾浜・・・ハルピン(Hā'ěrbīn)と読む・・・中国黒竜江省の街
中国駐在が始まって間もない頃・・・年末仕事が終わって正月休みに哈爾浜旅行している。駐在中、初めての中国国内旅行と記憶する。
出発前の大連も真冬なので、当然、東京の冬支度より強固な装いで過ごしている。
哈爾浜空港に到着して驚き桃の木・・・タマゲタ。
街全部が凍りついた街なのだ・・・市内を走るバスの窓ガラスは凍り付いて景色が見えず、降りる停留所が分からない。タクシーは暖房が効いてるから、窓ガラスは凍らない。
まずは、空港からタクシーで宿へ向かったが、車内の寒さが半端ない・・・
ホテル前で降りると、その足で近所の百貨店へ駆け込んで、極寒・・・真冬装いの一式を買い増した。
買った荷物を抱えてホテルへ戻る。
折角の正月旅行との事、哈爾浜市内の高級宿を予約していた。それも最上階フロアで眺望を楽しみにしていた。チェックイン終えエレベーターで最上階、ドアを開けると、素晴らしいスィートルーム。
分厚いカーテンで窓の外は見えない。
直ぐにカーテンを開ける。
そこに広がっていた景色は・・・
景色でなく・・・凍り付いた窓ガラスだけが見える。それも1センチ厚みはあるだろう。
辛うじて窓ガラス上の隅、暖房ダクトの近くは、氷が無かった。
部屋中のイスを2段重ね・・・ユラユラしながらの隙間から外景色・・・僅かだったけど・・・眺望は素晴らしかった。でも・・・揺れてカメラ構える余裕・・・無かった。
確か三日間ほどの滞在だが・・・
今は、世界的な観光スポットになっている「哈爾浜凍りフェスティバル」・・・当時は、そんな盛大でなかった。昼と夜、二度、訪ねている。そこへ行くには、凍り付いた大河を渡るのだが・・・ロバ❓に引かれる馬車で渡った・・・これが・・・これが・・・とにかく寒い❗
そして、祭の会場・・・見渡す限り・・・氷の世界・・・夜なら綺麗かと・・・夜、再び(タクシーで)向かった。
・・・が、寒すぎて、ものの30分も歩いていると・・・全身が凍る・・・その都度、会場内の暖房効いた休憩所に立ち寄る。
そして写真撮る事も難しい・・・シャッター押す指が動かないのである。
早々に会場から抜け出して市内に戻って・・・晩飯タイム
何を食べようかと迷うも、日本料理店を見つけた。
そこで熱燗でもと・・・期待してたが・・・ぬる燗
ましてや、そこの小姐(Xiǎojiě と発音する女店員)の姿・・・日本料理店だから和服・・・でも薄い浴衣には、驚いた。
翌日は、市内の名所を廻る。ロシア教会等々、美しい建物・・・アジア系から遠く離れた街並みに魅入る・・・も、寒くて・・・寒くて・・・
大きな公園に観覧車があった。そこからの景色を楽しみに乗ってみたが・・・古い観覧車は、すきまだらけ・・・そこも寒すぎて・・・眺望どころでなかった。
三日目は、昔の日本陸軍・・・731部隊の遺跡・・・日本人として・・・見てはいけない物を見てしまった・・・寂しい思いしか残っていない。
四日目の朝、哈爾浜空港へ戻るタクシー・・・ホテル前に待機するタクシーだが、客の奪い合いから運転手同士の喧嘩が始まってしまった。
そんな数々の思い出から大連へ帰ったわけだが、大連空港に着くと・・・まるで常夏ハワイかと・・・(笑)
冒頭のTwitter記事から、遠く懐かしい極寒旅行を思い出して・・・描き残してる。
では・・・再見❗