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江東かわかみ君のブログ

コロナ禍暇つぶしの日々日記

旧正月

今宵、こんなニュース記事を目にした。

 

小生、中国大連市内の協力会社と仕事を始めたのが、日本で起業した翌々年、丁度西暦2000年だった。それから足かけ15年間、中国大連で生活していた。当初の数年間は、日本と大連との頻繁な往復だったが、現地に公司を設立してからは、年に数度、日本へ帰国する生活に変わった。ピーク時には百名の社員を抱える規模になった。

 

日本でも起業したばかりで会社経営「け」の字も知らぬ小生、中国で会社経営する羽目になるわけだから苦労も多かった。

 

2008年に中国労働法が大きく変わった。それまでは経営側が有利❓になる法律だったが、180度転換して労働者に有利(を守る)❓な規則に変わったのである。当時、百名いた社員の2割くらいだったと記憶するが、公司を退職したい旨の申告である。何故かと聞けば、法律改正前、前勤務先との雇用契約期間中、雇用保険等々、前勤務先が負担してなかった。改正では、勤務が始まった年度から保険契約が無い場合、さかのぼって個人負担となる決まりなのだ。その負担を個人が支払えないから・・・退職する。話なのだ。該当者の年齢は、まだ若いからそんな長い勤務年数で無かったが、それでも個人負担額は結構な額になる。年が云ってる社員は、更にかわいそうである。事情が事情だけに、臨時昇給などで対応したが、それでも支払い出来ない社員は去って行った。

 

2008年の労働法の改正からが酷かった。毎年、いや毎月・・・各種保険の割合が増すのである。新規保険もあった。それも事前通告など一切無し、突然と会計士から伝えられる・・・公司負担/個人負担もである。それから中国での人件費高騰が始まった。

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そんな生活の中で、一番の苦労は、春節旧正月)の休暇である。毎年2月前後は、我が社の仕事量もピークになるんです。そんな中での休暇。中国には、日本と同様に年間祝日が決まっている。日本なら代休制度など仕事の配分が出来るが、休日出勤は3割増し給与と国で定めている。多くの社員もそれを知っている。百名もの社員の多くは、大連市外、果ては黒龍江哈爾浜や内モンゴル自治区と遙か遠~くの地から出てきている。春節、故郷へ帰らなければ・・・絶対・・・駄目なのである。幸いにも大連市内出身者もいたので、その社員を休暇期間中、交代で出勤させたり、晩飯(+カラOK)で誘惑したり、日本の仕事を止めない苦労。

それと故郷へ帰る社員の汽車のキップ確保が、これまた大変なのである。我が日本でも、その昔は、年末、故郷へ帰る人達が国鉄切符発売日(30日❓)に上野駅構内で長い行列を作ってた。中国の行列は、数がうん十倍・・・なのである。駅構内の切符売り場・・・そりゃ死人が出てもおかしくない混雑・・・押せや・・・割込・・・スリ・・・盗人・・・なのである。何度か男チカラ❓で同行したことがある。

それでも買えた社員はラッキーだが、買えない社員もいる。また悪いことにダフ屋の横行である。止むえず臨時昇給で買ってあげた社員も記憶に多い。里帰りから、大連に戻らない社員も、毎年、1~2名はいたと記憶する。

今は、スマホアプリなどでスマートに買える時代と思うが、如何せん、国民の数が違い過ぎる。

 

そんな思い出の多くを脳裡に浮かべながら・・・この記事を目にした・・・のである。

 

news.yahoo.co.jp

 

 

おまけ:

「餃子」・・・中国では、春節前、家族総出で餃子を作る習慣がある。それも半端ない数を作る。そりゃ作りたては旨いだろうが、日にちが経てば、味も落ちる・・・口も飽きてくる。春節休暇中、代休や誘惑等々で出勤してくる社員のランチ弁当・・・ほぼ全員「餃子」なのである。社員各自は、家庭の餃子を減らすべき持参。シャチョ・・・食べて・・・食べて・・・ほぼ毎日、餃子に明け暮れる中国の正月である。時々、社員の家に招待される場面も多い・・・そこでも主食は「餃子」である。プラス55度「白酒」でカンペイ・・・攻撃はたまらん。